
大猫部屋では、日が射すとみんな窓辺に並ぶんだよ。
そのいつもの光景にちょっとした変化が・・・

トイレ掃除やごはんで大猫部屋に入ろうとすると、珍しく天がついてきた。
妹に聞いていたけど、時々天がみんなの部屋に入るようになったってホントだ。
いつもは(特にハルと栗に)シャーシャー鬼のような顔で怒ってたくせに、
「えーと・・・」って感じの顔で歩いていきます。
体の割に小さな手で、のしのし、のしのしって。
みんなも、あれ?天がきたぞ?って。

ちょこんとみんなに混じって、冬の庭を眺めます。

どことなく、その表情が変わった気がするよ。
ライバルだったハル(オ)、そしてシロさんが旅立ってからの天の変化。
ハルがいなくなってから、もうすぐ1年になるんだね。
何を見ているの?
お庭のお墓に、みんないるのかな?見えるのかな?
あんなにシャーシャーやったり、おしりかじったり、
忍び寄って毛をむしったりしてたけど、
手が届くところにいなくなると、やっぱり寂しいものでしょう?
猫は時間の感覚がないから、
数年前も昨日のことみたいってどこかで目にしたけど、
遠い時間を見つめるような、そんな目を、猫だってする。
小さな頭でいろんなことを考えてる。
過ぎ去った日々を思い返す時。
一緒にいた日々は、
ヒトであっても猫であっても、やっぱりキラキラ輝いているんだよね。
西の地に戻って早10日。
帰る前までは、
うりの眠る姿を見ては「うーたんの日々の成長が見られないんだ…」とか思って、
なんか子を置いていくおかーさんのような気持ちで泣いていたけど。
こっちに来てしまうと、あきらめも少しつくようなつかないような。