2018年01月24日

雪の中、天還る

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「むーむー(天の愛称)が急変した」と、
「誕生日おめでと!」メールの妹からの返信が、突然の危篤を知らせるものだった。

3日前に「食欲が落ちた」と上の写真が送られてきたんだけど、
毛ヅヤもいいし、それまでカゼのような症状もなにもなかった天。
昨日母と電話した時には、
ふやかしたカリカリじゃなく固いカリカリを食べてたと聞いて、
寒さで一時的に食欲が落ちたのかな・・・と思っていた。
「ふやかしとか年寄り扱いするな!ってコトじゃない?」と笑い、
シッコも出ているようなので、脱水に気をつけて・・・と言っていたばかりなので、
何が起こったのか全くサッパリわからないのが本音だった。

電話をすると、
病院の外に出てきた妹は「雪が降ってきて寒いー」といいつつ、説明をしてくれた。

今朝、こたつの中に絶対入らない天が、こたつの中にいたという。
その時、体温がかなり低くてぐったりしていたので、
妹と母が慌てて病院につれていったのだけど、
病院に着いたら呼吸が荒くなったらしく、そのまま体温の改善と検査をしているとの事。

ポリポリと固いカリカリを食べる昨日の様子を見ていたら、
こんな風になるなんて全然思わなかった、と言っていた。

お昼過ぎに送られてきた血液検査の項目写真は、CKの値がかなり高かったけれど、
肝機能の数値も高めとはいえフミのようなすごい異常でもない。少し高め。
院長先生が胸水か腹水が溜まっているかも・・・と言っていたらしいけど、
お水じゃなくガスがたまっているようだった。

家でできることがないので、
輸液や体温回復の処置、エコー等をお願いして一度帰宅したのだけれど。

便りがないのは無事の証拠。
体温があがればきっと大丈夫。

そう自分に言い聞かせていたのに、
天は16時頃そのまま、遠い空へと還ってしまった。そう連絡が来た。

金木犀の香る頃に旅立った、たぬきと同じように、突然だった。

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酷い状態でわが猫屋敷に来た時から13年。

時にハルヲとケンカをし、栗をハルと思ってかじり、キリを追いかけまわした天。
両手がすこし不自由でも、そんなことものともせずに階段を走りあがった。

どたどたどたっ、とあの走り回る天の音。
ああ、実家に帰ってももう聞くことはできないんだね。
あの灰色が旅立ってしまうなんて、夢にも思わなかった。
今も信じられないけど。
写真を見て大声をあげても、大泣きしても、戻らないものがある。
あの灰色が、カワウソが、
まだ12歳だよ、旅立つのは早すぎる。
突然すぎて、大声で叫びたくなる。
お正月、帰れるなら帰ればよかった。
でも、こんなことになるなんて・・・思いもよらない、
心の底から思いもよらない旅立ちだったんだよ、天・・・

天が還り、
天国はまたハルを筆頭においかけっこが始まってにぎやかになるのかもしれない。
でも、猫屋敷はまた、静かになってしまったね。
「むー」って鳴く天の声はまだ耳にあるのに、
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
500記事目が、まさか天の旅立ちの報告になるなんて。
まさか、とか、どうして、とか、もう本当に、イミがわからない。

天にゆかりのある皆さん。

このblogを通じて、天ほどいろんな人に助けられた猫はいないと思います。
みんなのお祈り、みんなの情報のおかげで、
天の折れた両手は、
切断することなく、か細いけれどしっかりと天を支えてくれました。
カワウソと呼ばれるほどに、ずっしりとたくましく生きることができました。

今は記事を書くことも休み、連絡を取ることできもなくなってしまいましたが、
それでも今でもずっと感謝の気持ちは消えません。
あの頃使用していたgooメールがもう利用できないのでこちらでお知らせ致します。
天を、猫屋敷を、助けてくれてありがとうございました。


追記:1/25母からの電話で、天は腸閉塞かもしれないとの事でした。
お母さんがもっと早く気づいていれば・・・と自分をかなり責めていたけれど、
嘔吐も下痢もなく、症状が食欲不振だけではすぐに思い至らないと思う。
言われてみればおなかが膨らんでいたかもと言っても、
天もくりも普段からおなかたぷたぷだし。
様子を見てしまうのは、仕方がなかったと思う。

それでも後悔はやってくる。
天を預けて1匹にしてしまったから、もうあの病院に行きたくないという母。
お母さんはずっと天と一緒にいたから、どの猫よりも今回のお別れがつらいんだ、と。
もっとなんとかできたんじゃないか。
病院じゃなく、家でみんなで看取ってあげたかった。
でも、もしかしたら復活するかも。
なんとか間に合うかもって思ったから、先生もそう思ったから、
治療や検査をしたのだから、それが悪かったわけではないよね。
コマみたいに眠っているうちに手をつないで逝けたらそれが一番だけど、
うちの猫はあの病院や先生が好きだから、まったくの独りぼっちではなかったよ。
苦しいから鳴いただけで、怒ってはいなかったと思うよ。
そう思いたい。

何年も猫と暮らしていても、
どんなに気をつけていても、やっぱり、病気は思いもよらないことが多いです。
posted by りゅう at 18:12| ◆旅立ちを見送ったあと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする